2017年7月13日〜7月15日 北岳(3193m)・間ノ岳(3189m)
「南アルプス初体験・国内2番目の高峰に登る」
広河原〜白根御池小屋〜草すべり〜北岳〜中白峰〜間ノ岳〜北岳〜右俣コース〜大樺沢二俣〜広河原
2日目-(1)
 白根御池小屋〜草すべり〜小太郎分岐〜北岳肩の小屋〜北岳〜白根山〜間ノ岳〜北岳山荘 
▲「草すべり」の途中から見た稜線
 
▲小太郎尾根分岐手前のお花畑
 平成29年7月14日(金) 天気 弱雨
 ■出発時間:午前4時30分(白根御池小屋)
 ■メンバー:単独
 
 前日新宿駅からJR登山バスを乗り継いで広河原から白根御池小屋まで約2時間半ほど歩いた。単独行の一番つらいのは、小屋で一人寂しく過ごす時間であるが。今回は小屋のスタッフの方や岩手から来られたご夫婦と楽しい会話ができとても有意義な時間を過ごせた。本当に感謝である。
 今朝は長丁場となるため午前4時半に出発した。未だ、外は薄暗い。
 草すべりと言われている道をやさしい日差しを背に受け、歩き始める。裸電球で照らされたような道端には、花々が飾られたように咲き、賑やかである。1時間半くらい歩いたらさすがに腹が減ってきた。朝食は弁当にしてもらったので北岳から伸びる稜線を見ながらのんびりといただく。再び、歩き始めると一人の若者に追い越される。何とも元気の良いことか。
 順調に歩いていたが、急に下腹に異変が・・・・・。簡易トイレを持ってきて正解だった。
 そしてこの期待していないお土産は最後まで持ち歩くことになるのである。
 さて快調(腸)となった私はお花畑で水分補給をしていると先を散策されるように歩いているご夫婦を目にする。昨日、小屋で楽しくお話しさせていただいたご夫婦に再会である。今日は農鳥小屋に宿泊とのことで時間に余裕がある。きっとこれからの道程で度々お会いすることと思い、先に進む。お花畑が続いて大樺沢二俣との合流点近くでは広河原を挟んで反対側の鳳凰三山の峰々が見渡せる。白根御池からは見えなかったオペリスク高嶺の奥にちょこんと見えた。
 小太郎尾根分岐に立つとガスの中で絶景はお預けのようである。
 ここからは稜線歩きで眺めが良いはずであるが、残念ながら霧雨で視界は悪い。
 その代わりに見える範囲はたくさんの花々が瑞々しい姿で楽しませてくれる。
 霧雨は弱雨となり雨具を着る。少々肌寒かったので丁度良いかも知れない。
 北岳肩ノ小屋では、既に宿泊登山者は出発済みのようで静かである。 ここは雨水が頼りとのことで水は貴重である。
 北岳肩ノ小屋を後に再び花々を見ながら歩く。切れ落ちた東側の斜面には時折、雪渓がガスの中に浮き立つ。両俣小屋分岐からは、磯で良く見る海苔のついたような岩々がゴツゴツと続く。 
 次ページへ
 前日へ戻る
本日のコース(クリックで拡大)
白根御池小屋より(4:10)
鳳凰三山側 御池の傍にある分岐標識 白根御池越の鳳凰三山
朝焼けの鳳凰山 ミヤマハナシノブ イブキトラノオ
シナノキンバイ コバノコゴメグサ(小葉小.米草)ゴマノハグサ科 タカネグンナイフウロウ
サンリンソウ(三輪草)キンポウゲ科 レールのようだ カラマツソウ
岩の多い場所もある 露岩を登る ようやく稜線が見えた
歩きやすい登山道 ハクサンチドリ(白山千鳥)ラン科 ここで朝食を
実は、昼の弁当と同じなのです 黄色い花が多い 道はジグザグに
キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)スミレ科 オトギリソウ(弟切草)オトギリソウ科 ウサギギク(兎菊)キク科
ツマトリソウ(褄取草)サクラソウ科 若者に追い越される バイケイソウが多い
こりゃすごい! シナノキンバイ(信濃金梅)キンポウゲ科 ハクサンチドリもある
わかりにくいが斜面は花 高嶺の奥が地蔵岳 大樺沢二俣からの合流点
本日初登場 コイワカガミ(小岩鏡)イワウメ科 ショウジョウバカマの花は終わっていた
お花畑は続く ハクサンイチゲ(白山一華)キンポウゲ科 アップで
これを登ってきた 残雪だ 稜線に出る
アオノツガザクラ(青の栂桜)ツツジ科 ここにもイワカガミが 小太郎尾根分岐(6:30)
ここで記念に タカネツメクサ(高嶺爪草)ナデシコ科 ハクサンイチゲがたくさんある
霧雨になってきた ミヤマダイコンソウ(深山大根草)バラ科
イワウメ(岩梅)イワウメ科 岩場を歩く ツガザクラ(栂桜)ツツジ科
鎖場もある 少し赤い石が多い オヤマノエンドウ(御山の豌豆)マメ科
イワベンケイ(岩弁慶)ベンケイソウ科 この辺りもたくさんの花 ミヤマシオガマ(深山塩竃)ゴマノハグサ科
ケルンがある 未だ続く テント場のようだ
 北岳肩ノ小屋に到着(7:06) 小屋を後に  ハハコヨモギ(母子蓬)キク科 
 チョウノスケソウ(長之助草)バラ科  キバナシャクナゲ(黄花石楠花)ツツジ科 アップで
次ページへ
   
山日記トップへ