2014/9/21平治岳(1642.8m)
NO2
吉部登山口(ゲート)〜平治岳北登山口〜平治岳頂上〜大戸越〜坊ガツル分岐〜大船林道〜暮雨の滝〜吉部登山口
 ▲霧の中のミカエリソウの群生
前ページより
 大窓か小窓か良くわからないがそれらしき場所からは緩やかな樹林帯となっていつのまにかそれが潅木帯となった。相変わらずミカエリソウの小群落が登山道を花で飾る。潅木帯から急に開けた場所に出る。平治平である。ガスってなければ広い草原にすそ野を広げた平治岳の頂上部が目に入るはずであるが、残念ながらガスでこの先に何があるかさえもわからない。
 笹を掻き分けて平らな樹林帯を進むと九重特有の黒い泥の道が少しずつ勾配をきつくしながら続いてゆく。足元はカエデの落ち葉がすっかり紅葉して絨毯のようで踏むのが惜しい。
 そしてガスが立ち込める中、ミカエリソウの大群落に出くわす。それは宮崎県矢岳で見た群落と同様の規模であるが、ガスのせいか雰囲気はまるで違う。 しかも登山道はこの群落の間を通り抜けている。
 急登をして山頂に近づくが人の声がしないので山頂に出たときは少々拍子抜けした。何と一人も登山者いないではないか。貸切の山頂でランチタイムをしながらガスが抜けるのを待つことに。
 やがて男性の若い登山者が一人反対側から登ってきた。しばらく待ったがガスは抜けそうにないので大戸越(うとんごし)へと降る。登山道は相変わらず花の宝庫である。
 下山専用の道を降って大戸越から坊ガツル方面へとさらに降る。家内が「どこまで下るの?」の質問に私は「下まで」と答えると家内は呆れた感じで「何それぇ」と返す。確かに私の答えは答えにになっていない。夫婦生活30年以上になるとこんな会話になる。
 その「下」まで下ると坊ガツル吉部の分岐がある。吉部への標識は古い板がただ道に置かれていただけできちんとした標識はない。ただ踏み跡は広くしっかりとしているので迷うことはないと思う。ここからは吉部を目指し、ひたすら平治岳の山腹を巻くように歩く。長い道程を冗談を言いながら急ぎ足で歩き林道に出る。今度は坊ガツル方面へと林道を歩き橋を渡ると吉部との分岐点に出る。ここからは往路と川を挟んで反対側、要するに左岸側を降る。こちらの道は正規ルートなのでわかりやすい。途中、暮雨の滝を見て根っこだらけの道を降り無事登山口へ。ちょうど雨がポチポチと落ちてきた。登山口手前で元気なお姉さんが一人追い越して行ったが駐車場で聞くと私たちと同じ北九州市から来たとのこと。
 ガスで展望を味わうことができなかったが幸い雨にあわずに無事下山。ミカエリソウの大群落に出会えて予定外のことで大収穫の1日だった。今日も山に自然に感謝!!
<コースタイム>
P-(8分)-登山口ゲート-(50分)-林道-(15分)-平治岳北登山口-(50分)-平治平-(45分)-山頂-(30分)-大戸越-(20分)-坊ガツル分岐-(40分)-林道-(25分)-暮雨の滝(往復10分)-(35分)-登山口※休憩時間含めず。全行程で約7時間でした。※歩行距離13.0km 高低差731m
黒い泥の道
ミカエリソウの大群落
サラシナショウマ 食べ物に見えるのはなぜ? 花に囲まれて
トリカブトも咲いていた カエデの落ち葉 石がゴロゴロとしてきた
良く見るときれいだ 山頂近いが声が聞こえない やった頂上だ!(11:55)
イブキトラノオ フウロがたくさん咲いている 黒岳が一瞬見えた
大船山が微かに見える 三俣山 ミヤマキリシマ(狂い咲き)
フクオウソウ 頂上から降り始めたところ(12:31) あの先端から降る
ワレモコウ ホクチアザミ 頂上を背に
シモツケソウ ナギナタコウジュ ヤマラッキョウ
アキチョウジ 登山道はこの岩が目印 下り専用を歩く(12:48)
急なので慎重に ノリウツギ 老齢のミヤマキリシマが多い
坊ガツルが見える 大戸越 大戸越に着くと登山者が数名(13:10)
 三俣山 再び降る  雰囲気の良い登山道だ 
 石が多いので歩きにくい 坊ガツルと吉部への分岐T字路(13:38)   吉部の標識
 広い登山道 渡渉するところも  軽快に歩く 
 いくつもの小さな谷間を横断  笹の中を歩く ようやく降り始めた 
 林道に出る(14:19) 橋を渡る(14:21) ここからUターンするように吉部へ(14:23)
     
川の左岸上部を歩く 未だ蕾だ  暮雨の滝へ立ち寄る(14:47-14:55) 
 ハリギリの巨木 ▲暮雨の滝 
 杉林の中を歩く 根っこだらけ  疲れたね 
 なんじゃ?無事登山口(15:34) ちゃんと駐車料金を払おうね  キツリフネソウだ 
     
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