2014/5/11 山犬切 1562m(やまいんぎり)
泉五木トンネル登山口〜山犬切〜七遍巡〜北山犬切〜七遍巡〜山犬切〜石南越〜林道〜泉五木トンネル登山口
NO2
 
▲ミツバツツジの花も見ごろ 
 ▲北山犬切頂上
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 南山犬切を後にこれまた奇妙な名が付けられている七遍巡りと言うピークを目指す。
 名からすると何度も巡ってたどり着くような感じである。ネットで検索するとこの辺りはスズタケで覆われていて視界が利かずそれでなかなか進めないことからこのような名が付いたとあったが本当かどうかはわからない。地形図に表記されているわけでもないので誰かがそう名づけたのであろう。
 現在は、スズタケもなく広々として休憩には良い。七遍巡り球磨川水源からのルートとの合流点でもある。
 ここから北へ上福根山方面へと進路をとる。一旦降って上り返し、少し降ると林道に出る。この林道は上福根山まで延びている。林道を横断し、少々不明瞭な道を進み、尾根に取り付くとずいぶんと陽射しが強くなった事を感じると同時に風がとても心地よく清清しい。
 上福根山との分岐から広い尾根を右に直角に折れ、しばらく行くと岩場が現れた。歩は自然に早くなる。岩場に立つと視界が広がり、遠方を見ていた目を足元に移そうとしたところで何と鮮やかなピンクと赤色のシ花が咲いている。シャクナゲである。これまでミツバツツジとヤマシャクヤクで十分感動していた上にこの光景は予想外でしかも満開。ここまで来た甲斐があったし、ルートを変更せざるえなかったのは神様か仏様の導きであろうと手を合わさずにいられない。
 山頂標識付近からはシャクナゲの群落が続く岩尾根だが、花が咲いている株はこの辺りしかない。しばらく休憩を兼ね景色を堪能する。
 帰路は石楠越までは往路を戻る。上福根山との分起点で北九州市から来たと言うグループに偶然お会いする。別のルートでここまで来られたとの事。ここまで全く他の登山者にお会いしていないのに北九州市の方達とお会いするとは本当に奇遇である。
 再び往路を戻る。南山犬切を通過し、ヤマシャクヤクの大群落のところで女性登山者がしきりにカメラを向けていた。私たちも完全に開花した花を写真に撮る。
 その単独の女性は宮崎から来られたとのこと。かなり色々歩いているようで歩き慣れている様子が伺える。
 石楠越から北へ降るが、山腹を巻く道は結構狭く崩れやすい。雨の日は要注意であろう。
 舗装された植林帯の尾根を降ると舗装された林道に出る。ここに石楠越登山口の標識がある。
 トンネル入口まで歩いて戻ると既に途中でお会いした女性が下山していた。
 無事下山した私たちは割と早めに帰宅できる予定であったが、佐倉荘の前で足止めを食らう。
 この先で車が引っくり返ったとのこと。独り相撲で怪我はないとのこと。結局、1時間ほど遅れたが後は順調に進み、無事帰宅した。
 今回の山旅は、ブナの巨木の美しい稜線、ヤマシャクヤク、ミツバツツジ、シャクナゲの花、そして五木村のイベント遭遇と予想外に楽しいものとなった。
 山に自然にそして地元の人に感謝である。
■コースタイム
 泉五木トンネル登山口-(20分)-石楠山西峰-(6分)-石楠越-(10分)-石楠山東峰-(50分)-南山犬切-(20分)-七遍巡り-(35分)-林道-(37分)-北山犬切-(20分)-林道-(30分)-七遍巡り-(25分)-南山犬切-(50分)-石楠越-(17分)-石楠越登山口-(8分)-泉五木トンネル登山口※休憩時間は含まず。全行程で約7時間かかりました。
   
1553mのピーク辺り
林道に出る(09:36)
 再び上り
キブシの老木に花が満開 急斜面を喘ぐと 尾根に出る(林道が見える)
ブナハアカゲタマフシ(きれいな虫こぶ) 枯れたスズタケが多い 上福根山との分岐(10:08)
岩尾根に出る 満開のシャクナゲ 北山犬切頂上(10:15)
眺めも最高 シャクナゲの花
白骨化した木(半分生きている) 山頂にて ミツバツツジ
シャクナゲの蕾 少しだけ岩場歩きが楽しめる
上福根山への分岐で北九からのグループとお会いする 枯れた巨木をくぐる バイケソウの群落
奇木 林道に出る(10:54) 展望を楽しむ家内
ヤマシャクヤクの群落の中を踏まないように歩く 数多くの花が開いた イチリンソウ
七遍巡りに到着(11:28) ここで昼食 山犬切り通過(12:26)
再びヤマシャクヤクの群落 目に焼き付ける 石楠山東峰を通過(13:18)
石楠越(13:23) ここから北へ降る 山腹の道は結構厳しい
小さな沢には水が流れていた 滑りそうな斜面を進む オオカメノキ
杉林になった 急降下する 石楠越登山口(13:40)
トンネルまで林道を歩く ミツバツツジがちらほら 無事トンネル登山口(13:48)
お疲れ様でした
佐倉荘付近 佐倉宗吾の旧跡の説明板がある
     
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