2012/08/12 比叡山(760m)・稗ノ山(918.0m)
宮崎県西臼杵郡日之影町
 
▲一峰から見た二峰
▲一峰から矢筈岳、丹助岳を望む
2012年8月12日(日) 天気 晴れのち曇り
 ■出発時間:午前6時20分(丹助小屋)  
 ■メンバー:家内と私の2人
 
丹助小屋での宿泊は電気も水もない不便な一夜ではあったが、清潔で電灯が点かないおかげで虫も寄ってこなく快適に過ごせた。朝食を済ませたら、清掃して戸締りをして小屋を後にして比叡山の登山口に移動する。
 7時00分、比叡山千畳敷登山口に車を停める。今日も私たちだけか、他に車はない。北九州を出発する時にネットで見た天気予報とは違っていて青空が広がっている。来て良かったと何度も家内とうなずき合う。登山口の案内板を見ると比叡山の位置がガイドブックと違う。ガイドブックでは比叡山は918mのピーク、案内板では稗ノ山となっていて760mのピークが比叡山になっている。よくわからないが、ま、とにかく歩こう。
 7時14分、登山口を出発してほんの3分程度でテーブル状の岩が広がる
千畳敷展望所に出る。正面には昨日登った矢筈岳の岩峰が目の前に見える。しばらく展望を愉しんで先を行く。比叡山山頂への案内板を見ると、ここから急斜面の本格的な登山道となる。樹林帯の中は、暗く湿度も高い。石の上や木の根は滑りやすいので注意だ。
 7時45分、岩壁が見える場所に出た。鋭く上に尖った岩がある。説明板に
ニードルとある。確かに針のような岩だ。急斜面は続く。暑さのせいかとにかくきつい登りである。 ようやく空が見えてくるとホッとする。
 8時10分、
比叡山の石柱が立っている一峰に着く。展望は抜群で目の前は二峰の岩肌がすごいの一言。矢筈岳丹助岳も良く見える。ここでしばらく休憩をして出発する。稜線の登山道は再び樹林帯となり緩やかに登ると大きな岩にぶつかる。ここが山頂への分岐で山頂まで100mとある。まずは左に進み山頂目指す。
 8時50分、分岐からすぐに
比叡山頂上に着く。大きな岩に登れば展望を望めるが、下からでは展望はない。ここに「なぜこのピークを比叡山頂上としたか」の説明板があった。と言うことはやはりガイドブックの918mのピークが以前は山頂になっていたようだ。往路を分岐まで戻り、カランコロ岩を目指す。尾根は、岩が多くなり、見晴らしが良い場所もある。明るい樹林帯は気持ちも明るくなるから面白い。アップダウンはあるものの高度は上げて行くのできつい。
 9時28分、
カランコロン岩への道と下山道の分岐に着く。真っ直ぐカランコロン岩を目指す。すぐに岩の間に梯子が見えてきた。ストックをしまって狭い隙間を行く。登りきるとテーブル状の岩に立つ。その上部にカランコロン岩と表示があってロープが掛けられている。これを使ってさらに登ると360度の展望だ。カメラは家内に持たせ自分を撮ってもらっているので私の手にはない。それを忘れていてここからの展望を写すことができなかった。残念。ここでゆっくりとしようと思ったが、やっぱり暑い。すぐに撤退だ。テーブル状の岩をロープを使い降ると下山道と合流する。樹林帯の中に入ると少し降り、鞍部のような場所で小休憩。朝食があまり食べれなかったのでパンをかじる。水はペットボトル3本ずつ持ってきたが、結構ぎりぎりかもしれない。休憩を済ませ樹林帯の尾根道を歩く。登りがとにかくきつい。大きな岩屋を過ぎ明るくなってくると山頂は近い。
 10時20分、
稗ノ山頂上に着く。展望はほとんどない。証拠写真?を撮って下山開始。帰路は往路を戻るがカランコロン岩の手前から下山道を降って上り返す。ここで本日と言うか今回初めての登山者が反対から登って来た。どうやらご夫婦のようだ。合流点に出ると往路を再び戻る。一峰まではすんなり戻ったが、ここからの降りは以外に梃子摺る。何しろ木の根と岩が道の面積のほとんどを占めているため足運びが大変だ。特に降りは、ちょっと気を緩めると滑ってしまう。疲れはピークを達し何度も休む。家内はと言うと、昨日はかなり疲れていたが、今日は私の方が参っている様だ。どうも昨夜飲み過ぎたせいのようである。後悔すれど昨日のビールと日本酒は最高だった。
 12時36分、無事何とか登山口に着く。岩から流れ落ちる清水を頭からかぶり、顔を洗うと生き返るようだ。(死んではないが・・・・)駐車場には私と山口ナンバーの車が停まっていた。おそらく先ほどすれ違った登山者の方であろう。汗だくで腹も減ったので計画通り、遠回りだが
日之影温泉で入浴と食事をすることにした。もちろん風呂から出たらノンアルコールビールで喉を潤すのだ。風呂から出ると比叡山ですれ違ったご夫婦らしき登山者が、ここに来られている。既に着替えを済ませた私たちには気づかないようなので声もかけなかった。レストランでは、夫婦仲良く?特性チャンポンを食べる。その量は私の胃袋を満杯にした。家内はどうかわからないが・・・・・。
 この二日間、本当に暑さで疲れたが、天候を心配し、来ること自体を躊躇したが、本当に来て良かった。今日も山に自然に感謝である。それに小屋の管理人さんにも感謝しなければ。あっ!留守番をしてくれた娘にも感謝である。お土産何にしよっかな・・・・。
 帰りはナビで大分側を選択すると
杉ケ越を抜ける山道をナビゲートした。運転は疲れる。
 ■コースタイム
 千畳敷登山口-(60分)-一峰-(30分)-比叡山頂上-(40分)-カランコロン岩-(20分)-稗ノ山頂上(15分)-下山道分岐-(10分)-合流点-(45分)-一峰-(50分)-千畳敷登山口 ※休憩時間は含まれていません。全行程で約5時間20分でした。
今回のコース(クリックで拡大)
小屋前で朝食
掃除をして戸締りをして小屋を後にする
雲海のように見える
矢筈岳と比叡山 登山口手前の駐車スペース 清水が滝のように流れ落ちている
登山口(千畳敷) 千畳敷 千畳敷から矢筈岳を望む
ここから本格的な登山道になる 急斜面を登る 岩が多くなる
ニードル 滑りやすい かなり疲れる
確認中 青空が広がる 岩壁の脇を進む
ロープがある 景観が良い 一峰にて
樹林帯を歩く 山頂への分岐 比叡山頂上にて
どうしても登りたくなる 山頂は巨石 分岐から先を進む
アップダウンする 松が多い 家内も岩に立つ
巨石の横を歩く 苦しい登り 慎重に
真っ直ぐ進む 梯子が見えた 家内も後から・・・・通るかな?
なかなかやるね 気持ちよかぁ-  稗ノ山頂上か?
ロープを使って降る 上り返すのはきつい 岩屋
稗ノ山頂上にて 展望はこんな感じ 苔むした巨石が横たわる(下山中)
 今度は右に下山道を カランコロン岩の下部 合流点
 比叡山への分岐点 降りも大変 再びニードル
再び千畳敷 お疲れ様と安心していると滑る オトギリソウ
岩清水を頭からかぶる 日之影温泉駅(この車両に宿泊できるそうだ) ノンアルコールビールで乾杯!
2日間お疲れさまでした。 もう一度矢筈岳・丹助岳を見る
特性チャンポン
     
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