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令和4年6月12日(日)曇り
■出発時間:午前7時 小倉南区津田付近
■メンバー:7名(男性2名、女性5名)
英彦山の上宮社殿修復整備工事が来月から始まる予定である。工期は4年間、その間、当然ながら登山規制がある。もちろん中岳は登頂できないし、北西尾根は資材運搬用のモノレールが設置されると聞いた。これは私にとっては一大事である。私の住んでいる北九州市では福智山、足立山、皿倉山など登山口に1時間以内で行ける山があるが、それでも英彦山を歩いた回数が圧倒的に多い。それは英彦山周辺を含め魅力あふれるルートがたくさんあるからである。地形的にも季節的にも変化に富んだルートが数多くあるからだ。北岳へのシオジ林、北岳から中岳へのブナ林は新緑が美しく、裏彦ルートは紅葉が素晴らしく、ヤマシャクヤクやシャクナゲの群落、オオヤマレンゲ、ヒコサンヒメシャラ、イワタバコなどの花々も見れる。また冬は結構な積雪といくつもの氷結した滝。材木岩や巨石、露岩帯の尾根、奇怪な形をした窟と・・切りが無いくらい見所がある。もちろん自然だけでなく人工物も歴史的な遺産もたくさん存在する。そんな魅力ある山が4年間も制限されるわけである。近くの公園がなくなって遊び場が無くなって泣きそうな子供と同じである。そんな思いを山の会のメンバーもきっと持っているだろうと余計なお世話かもしれないが、今月2回に分けて参加者を募ったところ本日は7名の参加者となった。梅雨の時期、雨が心配であったが、幸いにも予報は「晴れ時々曇り」である。
豊前坊に着くと少々肌寒い。霧がかかっていて陽射しはない。この霧はなかなか抜けることはなかった。高住神社でお参りして出発。ゆっくりのんびりと歩く。登山者はとても多く追い越しを何度かしてもらう。期待のオオヤマレンゲは残念ながらちゃんと開いた花はなく蕾がひとつしかなかった。北岳の肩から難所をクリアして北岳へ。ここで1回目の記念写真。そして中岳への快適な道もガスで視界は効かず、岩場を登って中岳に着く。中岳ではヒコサンヒメシャラを見に立ち寄ると撮影会が始まる。薄っすらと赤みを帯びた花びらが何とも愛らしい。そして南岳へ、参道に出て一旦降り、そして上り返すと頂上だ。ここで2回目の記念写真。腹時計が既に昼を指しているので上宮の朽ちかけた神殿を見ながら中岳へと戻りランチタイム。このころにはようやくガスが抜けて青空が見えてきた。本日3回目の集合写真を撮り、北西尾根を降る。広い尾根は、笹原に白骨化した巨木が突き出ていて見事な景観である。振り返れば北岳と南岳の稜線が意外と急勾配で繋がっているように見える。展望がとてもよく美しい尾根道だ。それもすぐに終わり、森の中に入ると急勾配が待っている。岩は板状の石が重なっていた崩れやすい。尾根はやや細くなり平坦になると谷へと道なき道を降る。谷へと降りきると今日のお目当てである巨石を目にする。皆それを見て驚く。これほど巨大だとは思ってなかったらしい。私がモデルになって写真を撮ってもらう。いかに巨大かわかるだろう。さてここからしばらく涸れ沢を歩く、わずかに水が流れている場所もある。観察路に出合うとキャンプ場に出て途中で針の耳で遊び、無事豊前坊に着く。針の耳では、Nさんが通過した。心の清い人のみ通過できるそうだ。今日も山に自然に仲間に感謝!!
■コースタイム
豊前坊駐車場-(65分)-北岳の肩-(25分)-北岳-(30分)-中岳-(17分)-南岳-(17分)-中岳-(60分)-観察路出合−(35分)−スキー場-(14分)-針の耳-(20分)-豊前坊駐車場 ※全行程で約6.5時間でした。 |
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