2024/4/14 英彦山南岳(1199.5m)と鹿の角(1071m)
バリエーションルートを歩く
駐車場〜鬼杉〜籠水峠〜鹿の角〜南岳〜材木岩〜鬼杉〜駐車場
  令和6年4月14日(日) 天気 晴れ
■出発時間:午前6時45分頃(小倉南区津田付近)
■メンバー:3名(M氏、F氏と私)
 私が登山を初めて一番多く登ったのは
英彦山かもしれない。その理由の一つが、数多くの変化に満ちたルートが存在していることだ。ところが令和4年8月に始まった上宮の改修工事のため、英彦山の中心部にある主峰の中岳が立ち入り禁止となった。そのためその周りの登山道は通行止めとなり、令和7年12月までの工事予定期間は、中岳を中心にしてきた登山道は閉ざされた。当然ながら登山者は激変したはずである。それでも英彦山を歩きたいと思うハイカーは正規の登山道ではなく、所謂バリエーションルートを考察する。私も先輩方から教示いただいたルートや自分で勝手に歩いたルートをこれまで記録してきた。ただ、正規の登山道は整備されるが、バリエーションルートは崩落等があっても基本的にそのままである。従ってリスクは高い。
 さて今回は、
鬼杉から裏英彦山ルートと呼ばれている道に入り込み籠水峠から南岳へ直登する。出発地点は英彦山大権現の手前の登山者用駐車場。未だ桜が花を咲かせていた。広い駐車場には私の車だけ、寂しい気もするが、静かな山旅となるのは悪いことじゃない。何度修復してもすぐに大雨で崩れてしまう林道をのんびりと歩く。玉屋神社の参道入口を過ぎて鬼杉への登山道に入り、崩れた道を歩き鬼杉へと到着。何度見ても巨大だ。南岳への登山道から東へと裏英彦山ルートへ入り込む。もちろん整備された登山道ではない。不明瞭な場所も多い。番号札が所々あるのは救命のためだろう。籠水峠からヤセ尾根の急登を進む。とにかくきつい。何度も息をついてピークの鹿の角に到着。樹林の間から鍋を逆さまにしたような南岳の頂上部が見える。しばらく休憩して南岳へと進む。テープの印も見当たらないが、伸びた尾根道を南岳の真下まで進めば良い。大きなガレ場を見ると左側より石の壁を回りこむ。この時左手に巨大なオブジェが立っているのを見ることができる。ガレ場を避けるように登り詰めると岩壁にぶつかる。右手に回りこむと鬼の舌と名付けられた岩壁を見上げる。我々はこの壁を登るためにヘルメットを装着していた。落石の確率が高いためだ。ほぼ垂直の岩壁を慎重に進む。岩壁が終わっても急登は続く。息切れしながら樹林帯から抜けると眺めが良い場所に出た。目の前には南岳の頂上部、そして北岳、振り返ると南側の景色が広がっている。そして南岳へ直登し、ランチタイム。岳の上宮の神殿の銅板の屋根が輝いていたのが印象的だ。下山は、鎖場を楽しみ材木岩を見て鬼杉へと降る。あとは往路を戻った。南岳頂上では3組ほどのグループ、鬼杉でも2組のグループと英彦山の人気は決して衰えていないことを感じた。単独では歩くにはとてもリスクが高いルートであるので、私の声かけに同行してくれた仲間には本当に感謝だ。今日も自然に山に山友に感謝!!
■コースタイム
 P-(40分)-鬼杉登山口-(23分)-鬼杉-(40分)-籠水峠-(15分)-鹿の角-(20分)-鬼の舌-(18分)-南岳-(40分)-材木岩-(17分)-鬼杉-(20分)-鬼杉登山口-(30分)-P ※休憩時間含めず。全行程で約6時間でした。
今回のコース(地図上でクリックすると拡大します)
 登山者用駐車場(8:11)
桜がきれいだ
タムシバが満開 英彦山大権現社 林道は通行止め
玉屋神社参道入口(8:26) ここは通過 林道は荒れている 何度も修復してきたが・・・・
鬼杉への登山口(8:50) 鹿ネットが張られている 木橋は流されていた
木段もこうなると障害物 倒木 鬼杉(9:13)
でかい 休憩 南岳方面へ(9:27)
裏英彦山ルートへ(9:35) 大きな樹が倒れていた 大きな石だらけ
ところどころに番号札がある きれいな林 庭園のようだ
新緑が素晴らしい くつろぎたい場所だ 強い生命力だ
椿の花がたくさん落ちていた 谷を詰める 峠が見えた
もう一息 籠水峠に到着(10:06) 絶壁を見上げる
峠から西側の展望 休憩して出発(10:15) 露岩のヤセ尾根に取付く
一息つく 急登が続く ここもきれいな場所だ
鹿の角(10:31) 南岳を目指す 尾根を進む
巨石群 石だらけ 背の高さよりも高い自然が造ったオブジェ
眺めが最高 絶壁の下を進む 鬼の舌に取付く(10:59)
垂直の岩壁を登って一息 再び急登 ようやく上部が見えた
南岳の巻き道から北岳を見る 南側の眺めも最高 直登する
 南岳頂上(11:19)  中岳の上宮、右側が新築で銅板の屋根が輝いている  クロモジかな?
 似た花だけど・・・・ 南岳頂上から中岳へは通行止め  下山は鎖場(12:07) 
 ガレ場 南側の展望(手前は障子ケ岳)   再び鎖場
キジムシロ 板状の大岩 転倒注意、歩きづらい
 ハルリンドウ  材木岩の上からの眺め 材木岩(12:49) 
 巨樹の倒木が多い 登山道は荒れている   鬼杉に戻ってきた(13:07) 休憩
鬼杉登山口 林道をのんびりと歩く(13:30)   ミツバツツジの花
 お疲れ様でした
 英彦山大権現社を通過(13:58) カエデの花   
   
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