2011/05/14 犬ケ岳(1130.8m)
うぐいす谷〜恐渕コース
 
NO2
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−−犬ケ山頂に−−
 笈吊岩から稜線を歩くが、ここからがシャクナゲの群生地である。ほとんどアップダウンのない稜線をシャクナゲの花に囲まれながら進みます。犬ケ岳まで500mの標識を見ると北に求菩提山、東に経読岳が見えてきます。上を見上げると青い空に白骨化した巨木がまさに気骨な姿を見せている。道はやや降るがすぐに上りになる。そして鞍部に出るとここから急登を一気に登る。12時37分、犬ケ岳山頂に着く。展望台の上に立つが、樹木が伸びたのか、展望は得られなかった。といって絶対に切らないで欲しいと願う。山頂は大勢の登山者がランチタイムをとっている。高齢者はもちろん多いがこのところの「山ガール」の流行りか、若い人も多い。食事をしていると後から来たカップルがガスでお湯を沸かし始めた。が、ひっくり返して火が燃え上がり、すぐにガスを止めたようだが、大惨事にならなくて良かった。妻は私に「早く行って消してきて!」と言うが、私がどうなっても良いのかと少し疑った。それにしても山頂はゴミだらけである。空き缶がとにかく捨てられている。どうしてなんだろう?次回はゴミ袋を持ってこようと妻と話したが、これだけあると諦めが先にきそうだ。
−−大竿峠まで−−
 ランチタイムも無事に終え?12時40分下山開始。山頂から西に二ノ岳を超え、大竿峠を目指す。階段状の道を降り平坦な道になると巨木が多くなる。視界も広がり本当に爽やかである。シャクナゲの花もこれでもかと言うくら見させてくれる。新緑の樹林の中の稜線を気持ちよく歩いて午後1時ちょうど大竿峠に着いた。
−−恐渕を見ながら下山−−
 大竿峠から北に恐渕へと降る。谷間の急斜面を降ると水のある沢となりその沢は当然大きくなってゆく。沢のせせらぎも加わり、目・鼻・耳の3つの感覚が活発になる。林道に出ると右に進み少しだけ林道を歩く。分岐標識を見たら階段を降って杉林の中へと降りてゆく。振り返ると石積みが道に沿ってか、おおがかりで組まれていた。昔はここに何かあったのか?・・・・・
再び沢が見えてくる。ここから右岸沿いに歩く。本流に交わる支流を渡って小さな滝を見ると鎖がある岩場のトラバースを慎重にクリアする。良く頭を打つ家内には、念のためヘルメットを着けてもらう。少し大きな滝を見ると標識に「夫婦渕・登山口2.5km」とあるがどこにあるのか良くわからない。沢の端を歩くと登山道が崩落したのか、迂回する。石のゴロゴロ道を降りきると再び沢が見えてきた。階段状の岩上を滑らないように鎖を持ってゆっくりと降りると鎖が張ってある渡渉だ。向こう岸に見守っているのか子どもを連れた年配の男性がいる。私たちの前を行く人に声をかけて誘導していた。私たちは、腰ベルトから出たシュリンゲのカラビナを鎖にかけ、安全に渡る。大げさかもしれないが、いざという時の訓練にもなる。左岸に渡たり、水量は少ないが落差30mほどもある滝を右に見て登山口2kmの標識を見ると木の橋があり再び右岸を歩く。ここら辺りから恐渕と言うのか沢が深くなり渓谷らしくなってきた。登山口1.7kmの標識を見ると渓谷の水は見えなくなり右手の岩壁に気がとられるようになる。板状の岩が面白い。キツネノカミソリの葉と椿の落ち花が道に広がり絨毯のようで高貴な気分になる。やがて杉林の道となり小さな沢を横断して林道になるとヤマメ料理の茶房に出た。車道を少し歩くと出発点の駐車場に着く。時計を見ると午後2時53分
だった。
 ■コースタイム
 
登山口−(50分)−林道−(35分)−笈吊岩−(60分)-犬ケ岳山頂−(20分)−大竿峠−(17分)−林道−(20分)−夫婦渕標識-(75分)−登山口
※休憩時間は含んでいません。全行程で約5時間かかりました。
 ■おまけの温泉
 家内のリクエストで卜仙の郷(ぼくせんのさと)に立ち寄る。
山頂展望台より広場を写す
記念に 
多くの登山者がランチタイム
大竿峠目指す 青と緑のコントラストが良い 巨木というか、神木のようだ
裂けた幹から枝が出ている ブナの大木か? 転ばないよう気をつけて
すげぇー! シャクナゲの花 一の岳が見える まだまだあるシャクナゲの花
こちらはミツバツツジ この稜線はとてもきれいだ 大竿峠に到着
大竿峠から北側に降る 小さな沢がある ヒメレンゲ(姫蓮華)
せせらぎとしばらく同行 沢を歩く 林道に出ると右に
この先の左が取り付き この標識がある 振り返ると石積み なんだろう?
杉林をしばらく降る ちいさな滝がある 岩場をトラバース
なかなか見ごたえのある滝だ 登山道が崩落していた 花の香りは、椿だった
滑りやすい岩場 渡渉点 水位が上がると手こずりそうだ 落差30mくらいありそう
木の橋を渡る ここら辺りが恐渕(進行方向左手) 右手を見ると苔むした石がたくさんある
恐渕を眺めている 登山道の雰囲気が少し変わった 岩壁が多い
空が見えてきた エゴノキの花 岩壁はブロック状になっている
いやーすげーぇと見ている家内 椿の花とキツネノカミソリの葉のコラボ キツネノカミソリの中にハシリドコロが
渡渉する家内   植林帯を降る 藤の花が咲き乱れている 
茶房「ふきのとう」の横に出た 登山口 おつかれさまでした  求菩提温泉「卜仙の郷」で汗を流す 
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