2014年8月31日 井原山(いわらやま983.0m
キトク橋P〜洗谷登山口〜縦走路出合い〜山頂〜水無分岐〜アンの滝〜キトク橋P
 
▲沢歩きを楽しむ
2014年8月31日(日)天気 曇り
 ■出発時間:午前6時30分(自宅) 
 ■メンバー:家内と私の2名

 
 井原山(いわらやま)は何度も訪れたが今回のルートは初体験である。スタート地点は、アンの滝へのコースでもある奇特橋(きとくばし)。糸島市瑞梅寺(ずいばいじ)にあるが、この瑞梅寺と言う寺は見当たらない。瑞梅寺ダム手前に光明寺と言う真宗(東本願寺)のお寺があるが、瑞梅寺と言う寺はどこにもない。調べればわかることだろうが「筑前国続風土記拾遺(青柳種信著)」にこの村に真言宗の瑞梅寺があったことが記されているそうだ。
 
洗谷ルートへは、奇特橋から車道を少し戻り、瑞梅寺山の家へと舗装道を入ってゆく。そして沢沿いの林道歩きをしばらく行くと右手に登山口がある。(道路が左にカーブするところ)
 道標があるが、「上級者向き」とある。私が上級者なのかどうか、少し考えさせられたが具体的なレベルの物差しがないので判断できない。それよりも山仲間の体験記を見て問題なしと判断していたので特に躊躇することなく歩を進める。ただ、このところの雨で水量が多いと予想はできたのでザイル(ロープ)やヘルメットなどの装備は準備しておいた。
 植林帯から沢沿いの登山道になると何度も渡渉を繰り返すが、既にもう沢沿いと言うより沢歩きそのものとなっていた。後ろに10人程度のグループが迫ってくる。私たちより年上の方々が多いが何とも元気である。歩くピッチが早い。
 沢の渡渉は、もう靴が濡れないように注意するというような余裕はなく、やはり水量が多いようで渡渉のため詰まれた石は水の中なのでもうそれを踏むしかない。そう諦めると逆にジャブジャブと歩くことが楽しくなるのである。 
 そうこうしていると目の前にロープが下ろされた垂直に見える絶壁にぶつかる。
 ここで私たちはヘルメットを被り、補助にロープを準備する。若者のカップルがそれを後ろから見ていたが『私たちはもう若くない。反射神経も体力も君たちのようにゆかないんだ』と心の中でつぶやきながらこの絶壁をクリアした。 ここから本格的な沢歩きが始まることを思いながら・・・・
 登山道と呼べる道はなくなりケルンを見ながら沢を歩く。周りには赤いテープがあって脇道や支尾根に取り付く印などあるが、沢をとにかく詰めれば間違いない。また、沢も二つに分かれるところもあるがそんな場所にはケルンがあるので見落とさず進めば良い。
 沢歩きを楽しんでいるとチクっとして思わず「痛え〜」と叫ぶ。見るとアブである。アブはハエの仲間で血を吸う。その時は瞬間的な痛みだったので気にしていなかったが、翌日から痒みが出て悩まされることになるとは思ってもいなかった。
 水の流れが次第になくなり勾配もきつくなる。頭を上げると稜線が見える。「もうすぐだよ」と家内に言うと「何度も言わないでよ」と言われる。谷歩きがもう飽きたと言うか、疲れたと言うか、とにかく永い。出発して3時間になるが、ここまで滝のオンパレードでもう当分滝を見なくても良いと思うくらいである。 縦走路に出ると笹を漕いで山頂に着くがガスって展望は全くダメである。
 昼食を済ませて下山は往路を少し戻り、
アンの滝へと降り無事登山口へ。
 結構ハードな山行であったがなかなか面白いルートであった。
 今日も自然に山に感謝である。
<コースタイム>
 キトク橋登山口(20分)-洗谷登山口-(150分)-縦走路出合い-(35分)-山頂-(40分)-水無分岐-(40分)-アンの滝(45分)-キトク橋登山口
 ※全行程で約6時間15分でした。※歩行距離12km、高低差750m
今回のコース(クリックで拡大)
きとく橋登山口(8:40)
車と停め来た道を少し戻り
左折し、瑞梅寺山の家へ 標識がある しばらくは、沢沿いの林道歩き
自然歩道入口とある 林道の右手に洗谷登山口(9:05) 標識には、上級者向きとある
涼しさを感じる 林道を横断する 正規の登山道ではないので・・自己責任でとある
ヤブランがたくさんある ウマノアシガタの花もたくさんある 木橋を慎重に渡る
クサアジサイ ヤマジノホトトギス 沢沿いに歩く
水量が多いと感じる 水が分かれて面白い 渡渉中
少々濡れるのは覚悟しないと 団体さんも渡渉中 アキチョウジ
おいしそうなキノコだが・・・ アジサイが見頃 道はもう沢の中
火事注意 登山道になったり 沢を歩いたり
道はなく、水に濡れながら歩く 高度をあげる ひぇー これをよじ登る(10:20)
ここでヘルメット&補助ロープ 花を見て一息 小さな滝
ここも滝だ ここにも滝 またまた滝(写真クリックで動画へ
滝の上部へと進む 水場がある ずいぶんと谷を詰めてきた
水量が少なくなる こんな所に石碑? 急勾配になってきた
高度感あり きついのなんのって・・・・ 登りきると縦走路に出る(11:40)
縦走路を快適に歩く ガスって見えない ギボウシの花はもう終わりのようだ
 笹を漕ぎながら歩く 山頂だ! 飯だ!(12:23)  記念に
 下山は往路を分岐まで戻る(12:50) 分岐はアンの滝へ(12:56)  しばらく支尾根を降る 
 滑らないように注意 水無登山口への分岐(13:31)  階段状になる 
 ここにも分岐がある(14:05)  小さな滝 アンの滝(14:13) 
 やっぱり水量が多い キツネフリソウ  何の種か?可愛いので写した 
 作業道(林道)を横断(14:34)  きれいなアジサイ もう慣れたもの
 END

帰りにJA伊都采彩に立ち寄る
畑が見えてきた   無事登山口(14:56)  
     
     
山日記トップへ