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令和4年4月10日(日)晴れ
■出発時間:午前7時00分(小倉南区津田付近)
■メンバー:4名
経読岳は英彦山から耶馬溪の大平山まで延びる九州自然歩道の沿線上の犬ヶ岳と雁又山の中間地点辺りの位置し、峰々の稜線は北側が福岡県で南側が大分県となる県境を成している。これまで私は福岡県側からは何度も歩いたことがあるが、大分県側(耶馬溪)からは一度も歩いたことがない。そこで経読岳はシャクナゲの群生地があるため今年4月の例会山行として山の会で計画してみた。そして今日はその下見である。メンバーは私含め4名。東九州道を利用し上毛スマートで流出。山国川沿いに耶馬溪を目指す。もう何度も走った道路だ。国道212号線から県道2号線へはいる。「九州百名山檜原山」の案内板があるのでわかりやすい。とにかくこの道を奧へと進む。民家を抜け小さな橋を過ぎてすぐ右手に登山口を見つける。脇に2台の駐車スペースがある。ここから歩き始める。天気は快晴。気温は少々高め。上を見上げるとヤマザクラが咲いていて気持ちが高ぶる。なぜ桜の花を見ると気持ちが高ぶるのだろう。とふと考えると「桜の花」=「宴会」。それだ。しかも今日は酒好き宴会好きの4人だ。それにしてもタラの木が多い。「天ぷらにしたら最高なのに」と誰もがつぶやく。谷間の登山道を詰めて行き古峠(ふるとうげ)に到着。ここまでは意外にきれいな登山道であった。ここからの稜線はヤセ尾根で奇岩や展望の良い露岩に立つこともできる。絶景を楽しみ桜の花を楽しみ稜線沿いを歩く。そして稜線を外れUターンするように谷へと降る。本当にこれで良いのか?と不安になるが、地図を見ると間違いない。降りきると石壁をトラバースするように鎖場がある。滑りやすく結構難しい、最後はよじ登ってそして今度は降りの鎖場。これも結構厳しい。ようやく鞍部に降り立つと九州自然歩道の朽ちた道標がある。なぜかこの道標だけメンテナンスされていないのか。さらに進むと今度は新しい道標と立派な案内板がある。ここから今度は登り始める。ゴロゴロと石だらけの道を歩き鎖場をクリアすると再び尾根に取付く。ここからは明るい樹林帯で気持ちよい。そして福岡県側から伸びている林道に合流する。さてここから最後の急登が始まる。ジグザクな道だがきつい。ようやく稜線に出るとシャクナゲの群生だ。尾根道はシャクナゲだらけだ。ただ、とても残念なことに花芽が全くない。「きつい思いをしてようやく辿り着いたのにご褒美はなかった」となるわけだ。これでは本番の時は申し訳ない。そんな思いを巡らせながら前に進む。三角点を通過し、山頂の手前のベンチに到着。山頂には1組の登山者がランチタイムを過ごしているようで声が聞こえる。我々はここで昼食を済ませ、山頂から再び稜線を歩く、途中岩壁を見ながら大きな石だらけの場所に出る。石をうまく階段のようにした場所だ。再び尾根に出て急降下して鞍部に出ると林道に出る。下山は小屋ヶ岳へと進むので左手に林道をと進む。林道は終点となりそこから尾根沿い降って行く。降りきると分岐点で右へと谷間を進む。赤テープはあるが登山道と言える道ではない。特に涸れ沢は石の上を歩くので歩きづらい。林道らしき場所に出てほっとしてようやく笑顔になった。民家があるとすぐにバス停のある相ノ原登山口だ。そこから車道を車を停めた出発点まで戻る。時計を見ると14時45分だった。予想外にハードなルートであった。
■コースタイム
小屋ノ原登山口-(50分)ー古峠-(90分)-林道出合-(40分)-経読岳三角点-(3分)-山頂-(30分)-林道出合-(10分)-小屋ヶ岳分岐-(70分)-相ノ原登山口-(17分)-小屋ノ原登山口。※休憩時間含まず。全行程で約6時間でした。距離8.8km 標高差750m |
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