2015/9/22 鬼の目山(1491m)
上鹿川キャンプ場〜鬼の目山〜林道〜林道終点〜鬼の目杉〜沢コース〜上鹿川キャンプ場
※記録した写真(メモリカード)を紛失したため写真の掲載が一部しかできませんでした。 
▲鉾岳
 
 ▲鬼の目天然杉
※鬼の目山へのルートは、途中まで鉾岳と同じです。(過去の日記 2013年7月14日鉾岳
 2015年9月22日(火)天気曇り
■出発時間:6時頃(鹿川渓谷入口)
■メンバー:単独 
 昨日は、宮崎県西都市烏帽子岳を歩いた。そして3時間かけて延岡市北方町鹿川渓谷(ししかわ)まで移動してきた。山を歩いた疲れに加え、車の運転の疲れが重なっているようだ。
 鹿川渓谷を訪れたのは3回目である。最初は大崩山宇土内登山口)、二回目は鬼の目山のルート上にある鉾岳である。本来ならば鉾岳とセットにするべきであったが、体力と時間の都合で鉾岳のみとなった。今回は、鬼の目山とせっかくなので鬼の目天然杉を見て国見山へ足を伸ばそうと計画した。
 上鹿川キャンプ場の有料駐車場に車を停め、出発。私の前に一人の登山者。目の前に露岩の峰が現れる。形を見てそれが鉾岳とすぐわかる。防獣ネットの右手から登山道に入る。しばらくこのネット沿いに歩樹林帯に入る。水が豪快に流れる音と一緒に歩く。
 尾根に取り付くと急登が始まる。そして急登が終わると左手には先が見えないほど大きなスラブが現れ、その下をすり抜けるように進む。すると小さな滝とナメ床の大きな滝が現れる。最初の渡渉点である。ロープを頼りに大きな石の上を通過し、今度はこのナメ床の谷間の左岸を歩くのだが、かなり落差があるので滑落するとまず命はない。今回二回目であるが、改めて危険なルートだと認識する。落石しやすい場所もあるのでヘルメットはぜひ携行しておきたい。
 登山道から滝上に出るとナメ床できれいな川原に出る。もちろんここで一息だ。
 渡渉して樹林を抜け、林道に出ると右手鬼の目山を目指す。林道と言っても廃道でとても車が通れる状態ではない。道路の崩壊を目にすると自然の力の凄さを感じる。
 その道路が崩壊している幅のある河原を遡って行く。特に標識はないがとにかくこの谷を登る。
 右手の石のゴロゴロとしたガレ場の谷が合流する地点に来るとそのガレ場を少し登り左手(右岸)に登山道の入り口がある。(赤テープがあった)そこより杉林の中を歩き、高度を上げる。やがて自然林からスズタケに覆われた真っすぐな道を急登する。
 途中、樹の間からわずかであるが鉾岳が見える場所もあるが、背の高さもあるスズタケの中ははやはり早く通り抜けたい。ようやく山頂に出ると背にスズタケの樹林帯、前は自然林になっている。樹は密集していないので明るく木々の間から遠望できる。 
 国見山へ縦走できそうだが、先ほどのスズタケが立ちはだかることを想像するとぞーっとしたので予定通り往路を戻ることにした。
 再び荒れた鬼の目林道に出ると南へとのんびりと歩く。何か所か道は自然の力で閉ざされ、迂回する。林道がなぜか高台を巻くように終わっている。この辺りが天然杉が多く分布しているのだろうが、ここから伐採して運んだのであろうか・・・・。
 高台に上がるにはケルンが積み上げている場所が良い。大きな石の上に立つと北に鉾岳を眺めることができる。よく見ると雌鉾の上に登山者が小さく見える。
 少々早いがここで昼食とした。雲に覆われた空を見上げると今にも雨が降り出しそうである。
 そう言えばここまで晴天が続いたのでそろそろ雨模様になってもおかしくない。
 高台から往路を戻る途中に巨木が1本見える。きっとあれが鬼の目天然杉だろうと思い、近づく。間違いない。かなり古そうだ。林道沿いに 「森の巨人たち100選」の標識があるが、そこからこの杉は離れているので少々わかりづらい。
 さてここから国見山を目指すつもりであったが、時間と帰路の体力(運転含め)を考えるとその気にはならなかった。しかも林道を再び戻る気にもならない。
 そこで別ルートでもある谷(沢)を降ることにした。ちょうど国見山への登山口の反対側から入り込む。赤テープを見ながら進むが全面的に頼れない。地図とコンパスは必要だ。
 予想していた通り、赤テープを途中で見失う。しかもそう言う場所は、複雑な場所が多い。
 とにかく水の流れる沢(水量が少ない)を降る。と国見山の標識が見え、またすぐに鬼の目山の標識が見えてきた。そして無事合流点に着く。
 そこで鬼の目山ですれ違った二人の登山者と再会し、少し会話をする。鬼の目杉は見てないことであった。ここからは往路であるが、谷筋は下山道を降る。そして無事下山後、東九州道で帰宅するが、途中のPAで保存されたSDカードを紛失してしまうことになる。
 ま、落としたのは命でなく良かったと思い、そして3日間、楽しい山行ができ自然に山に留守番してくれた家内に感謝である。  
■コースタイム
 キャンプ場P-(90分)-滝上渡渉点-(5分)-林道鉾岳分岐-(70分)-鬼の目山頂上-(40分)-林道-(30分)-高台-(15分)-鬼の目天然杉-(3分)-国見山分岐-(30分)-滝上渡渉点合流-(70分)-キャン場P※休憩時間含まず。全行程で6.5時間でした。
 ※距離10.1Km 高低差800m   
 今回のコース
 林道終点の高台から見た鉾岳
 りっぱな鬼の目杉
「森の巨人100選」 ここを降る  ナメ床だ 
 赤テープがなく迷いやすい場所 沢沿いに降る  国見山の標識だ 
 鬼の目山の標識 無事合流点   ダイモンジソウの可愛い花
休憩場所に良い 滝壺  この斜面を降ってくる 
 登山道と下山道の分岐点  サルノコシカケが多い ナメ床の滝 
小さな滝  尾根を降る 松の巨木に抱き着いている 
 防獣ネットの脇を歩く 木の彫刻がたくさんある   良い形だ
おつかれさまでした
 未だ稲刈りされていない 車から比叡山を見る   
   
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