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令和2年2月9日(日)天気 曇り
■出発時間:午前7時30分頃(自宅)
■メンバー:3名(H氏、Y氏、カラス)
平尾台へ出かける際に車窓から尖った山が見える。とても登れそうにない斜度だと感じる山だ。
南側又は東側からはこの山容はない。要するに三角錐の独立峰ではないからで反対側からは容易に山頂に立つことが可能だ。でもこの角度を挑戦したいと思うのは登山を趣味とする人には理解できるだろう。私がこの山を直登したのは2007年3月、もう13年も前のことだ。山の会で開催した登山学校(訓練?)で地図とコンパスを使って頂上を目指すと言うものだ。
今回、山の会のメンバーを誘って再びチャレンジすることになったのは、購読している「岳人」に掲載されたからだ。私が過去歩いたルートとは多少違っていたのでそれを参考に登ってみることにした。
さて、出発地点は、北九州市に5つある浄水場の一つ井手浦浄水場だ。そばに公民館があって駐車スペースがあるので遠慮して停めさせていただく。(あくまでも地元住民優先)車から降りるとガスの切れ間から塔ケ峯の先端が見える。何だか神ががり的な雰囲気だ。井手浦林道は舗装された林道だがゲートがあって車輌は乗り入れ禁止だ。三叉路から山道に入るが、地図ではちゃんとした道となっているが、赤テープがなければわからないだろう。(谷なので地形図をみればわかる)炭焼窯跡まではテープがあるがそこから先は見当たらない。本に掲載されている概略地図ではまずは林道に出て塔ケ峯と少し西側のピーク(小塔ケ峯)の鞍部へとルートをとっている。地形図を見ながら適当に進むと確かに林道らしき所に出る。そして正面の急斜面を右寄りに登り尾根に取り付くと左に尾根の上部を目指す。ピークに出るが樹林帯の中で見晴らしは悪い。標識もないのでスマホのGPSで現在地を確認すると間違いないことがわかる。便利な時代だ。
休憩して倒木だらけの鞍部を過ぎると急斜面にぶつかる。左の石に赤ペンキの矢印があるが、これは無視して真っ直ぐ見上げるとテープがある。ここから岩登りの始まりだ。足下は先日の雨で濡れているので滑りやすい。シュリンゲは持参していたが、できればザイルがあった方が安全に登れそうだ。
途中、何度か休みながらようやく緩やかな岩場に出る。緊張の連続だったがここまで来れば頂上(展望台)は近い。振り返ると眺めも良い。展望台に着くとさすがに達成感はいつもの数倍だ。
少し休憩して樹林で囲まれた山頂に行き、断崖絶壁沿いに樹林帯を進む。大平山への縦走路に出るとちょうど12時。広大な平尾台を眺めながら昼食を済ませ、吹上峠と降る。吹上峠からは旧登山道を何度か車道を横断して下る。この登山道、道路に面しているのでゴミが多い。過去、山の会で清掃したが、とても追いつかない。もうこれ以上捨てないでと願うしかない。
登山口から車道を歩く。塔ケ峯を再び眺めると「よくもあの斜面を登ったなあ」と三人でつぶやく。
今日も自然に山に特に仲間に感謝!!
■コースタイム
公民館-(10分)-林道ゲート-(45分)-炭焼窯跡-(20分)-小塔ケ峯-(10分)-塔ケ峯取付点-(45分)-塔ケ峯展望台-(10分)-塔ケ峯頂上-(30分)-大平山-(25分)-吹上峠-(50分)-旧登山口-(30分)-公民館※休憩時間含まず。全行程で約6時間でした。歩行距離10.0km、標高差526m
※このルートは安全のため、ヘルメットやザイル等の装備が必要と思われます。また、単独行は望ましくないと考えます。
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