2013/9/15 矢岳(1132m)
矢岳登山口〜分岐〜渡渉点〜山頂〜南面分岐〜竜王山〜南面分岐〜T字路〜分岐〜矢岳登山口
宮崎県
 ▲登山道から高千穂峰とツクシミカエリソウ
 
▲矢岳山頂から高千穂峰を望む 
2013年9月15日(日) 天気 晴れ
 ■出発時間:午前9時20分(栗野岳枕木階段登山口) 
  ■メンバー:家内と私
 矢岳は、霧島連山の東側に位置し、標高は1132mと韓国岳(からくにだけ)高千穂峰(たかちほのみね)などと比較するとずいぶんと低い。また、山容も富士型をしているとか、急峻の峰があるとかではなく、特にこれといって特徴がない。しかし、登山道の高度を上げるうち、矢岳の魅力がわかってきた。
 今回は、ツクシミカエリソウの花が咲く時期でもあり昨日の御岳、そして今朝は栗野岳と忙しい山行ではあるが、最後の締めにこの花を目に焼き付けよう。
 矢岳の登山口までは舗装された林道で分かれ道には案内板があるのでちゃんと見て行けば林道終点の矢岳登山口に着く。
 登山口の駐車スペースは結構広い。登山届けのBOXも設置されている。
 登山届けを記入して早々に出発する。樹林帯の中、きちんと標識があってわかりにくい場所はない。すぐに分岐があるが、右に進む。帰路は左から降ってくる予定だ。
 水が流れていない渡渉点を通過し、巨木が多くなると樹の間から高千穂峰が姿を現した。坊ガツルから見た三俣山のようにも見える。樹林帯から潅木帯になると高千穂峰は私たちを見守ってくれるかのように振り返るといつも姿を見せてくれる。足元には少し早かったようだが、ツクシミカエリソウの花がちらほら咲いている。ミカエリソウは「見返草」と書く、思わず見返るということがその名の由来といわれているようだ。でも私には振り返るほど華やかさがある花ではないように感じる。ただ、これが群生して咲いていると話は違ってくる。山頂に近づくにつれ太陽を浴びたツクシミカエリソウは、その花を咲かせていてとにかく見事であった。
 山頂では、団体さんが出発準備をしていて他に二組が昼食をしていた。私たちは「魚肉ソーセージとくるみパンに水」と質素と言うより貧相な食事なのであっという間にランチタイムを終え、先客よりも先に出発した。時間も少し余裕があるので矢岳山頂から西に見える竜王山まで足を延ばす。アップダウンもほとんどなく快適な登山道である。南面分岐を見てススキと笹の中の稜線を歩く。岩壁を巻いて広い山頂に出る。韓国岳から中岳霧島連山が見渡せる。ヤマボウシの実がたくさん付いていて花も可愛いが実がとても可愛い。もちろん食べることもできるが・・・・。
 少々名残惜しいが竜王山ともお別れをして往路を南面分岐まで戻り、再び高千穂峰に見守られて急斜面を降って行く。渡渉点はいよいよ涸れていて水分がない。火山灰が降り積もった登山道は歩きやすいが雨に濡れるとどうなることやら。
 高千穂河原との分岐T字路は左の皇子原へと歩を進め次の分岐からは、往路となる。
 無事登山口に着くと一人の男性が降ってきて名刺をいただく。何とGreenWalkで有名な外西さんであった。家内と一緒に写真を撮らせていただく。新しく創刊された西日本新聞社発行の「のぼろう」にも関わっているそうで九州唯一の専門誌なのでがんばって欲しいものである。もちろん私も定期購読者の一人である。
 帰りに外西さんもお勧めの皇子原温泉健康村にて汗を流す。(登山口から近い)
 そして昼食が貧相だったので霧島SAでラーメンを食べ家路に着いた。
 この二日間、本当に自然に山に地元の人にそして出会った人に感謝、感謝。
<コースタイム>
  
 矢岳登山口-(12分)-分岐-(15分)-渡渉点-(60分)-山頂-(12分)-南面分岐-(17分)-竜王山-(17分)-南面分岐-(32分)-T字路-(17分)-分岐-(14分)-矢岳登山口※休憩時間含まず。全行程で約3時間45分でした。
今回のコース(クリックで拡大)
矢岳登山口は左へ(10:21)
ここは右、左は天孫降臨登山口(10:22)
矢岳登山口(10:26) 登山届けを出して出発(10:41) 矢岳への小さな標識
自然林の中を軽快に進む 間違えやすい場所には道標が 高千穂河原との分岐(10:53)
一旦降るがすぐに上りに 同じ標識が二つ並んでいた 「沢に下りる時は急降下・・」とある
溶岩のようだ ヤマボウシの実 この上部が山頂であろう
一旦降る ヤマジノホトトギス 渡渉点(11:09)
水が無い 樹林帯を歩く 標高900m(11:20)
キノコがたくさん 歩きやすいがやっぱり登りはきつい 根が露出している
ツクシコウモリソウ でかい 何か気味悪い
高千穂峰が姿を現す どこでもあるハギの花 四兄弟です
ツクシミカエリソウ アップで 青空が広がる
高千穂峰 樹林帯を完全に抜ける 足元はミカエリソウの群落
景色も最高 足元のミカエリソウを踏まないように ツクシミカエリソウの群生(画像クリックで拡大)
山頂にて(12:12) 家内も高千穂峰をバックに 霧島連山を眺めながら出発(12:31)
ツクシコウモリソウ ヤマボウシの可愛い実 奇木
南面分岐(12:43) スズタケが多い 岩壁の横を進む
溶岩みたいだ 竜王山にて(13:00) 中岳と新燃岳
ススキの中を分岐まで戻る 再び南面分岐(13:23)
 矢岳を見て降る  高千穂峰を見ながら降る  結構急斜面
 樹林帯になる  平坦な登山道 巨木奇木 
 渡渉点(13:45)  水は全くない 皇子原・高千穂河原方面へ(13:52) 
少しだけ登りもある  T字路は左へ(13:55) この石は何だ? 
最初の分岐点(14:12) 無事登山口  外西さんと(ありがとうございます)
お疲れ様でした
皇子原温泉で汗を流す(300円)  霧島SAでラーメンを食べる 
   
     
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