2013/3/16 保口岳(1281.1m)
登山口〜最奥の民家〜作業道出合い〜普賢峰〜山頂〜作業道登山口〜作業道〜最奥の民家〜登山口
 NO1
 2013年3月16日(土)天気晴れ
 ■出発時間:AM6時30分 自宅
 ■メンバー:家内と二人
  平家の落人の伝説が多く残るこの辺りの山々は、やはり奥深い。前回の岩宇土山上福根山に続き、今回の保口岳も登山口に着くまでが狭くカーブの多い車道を神経を使い運転するが、とにかく長い。先人は、この道を往来していたのだろうと思うと気が遠くなる。
 九州道は御船I.Cから国道443号線を南に下り、県道52号線から247号線を経て子別峠(こべっとうとうげ)に出る。説明板には、ここは昔番所があって五木村の娘たちが7〜8才で町に奉公に出されるときに親がここまで見送りに来たとある。何とも切ない話である。
 再び車に乗り、くねくねと進む。要所々には道標がきちんとあるのでその通り進むと高度を上げながら登山口は近くなる。10時50分、林道終点には、5台程度は車が停められそうなスペースがあるが、既に2台の先客がある。標高は既に800mくらいだろうか、周りの景色は、山の裾は見えず、上部で囲まれている。
 登山口から竹林の中を歩くが、すぐに民家が目に入る。道は民家の前を通っているが、工事中で道が寸断されているので回り込んで登ると「人吉山の会」が設置してくれた道標がある。植林帯を真っすぐに行くと右手に木造の大きな建物があるが、人の気配もなくとても住宅には見えない。さらにその上には過去住宅があって確かに住んでいたと思わせる証拠の品々が、放置されたまま残っている。きっとこの辺りが保口と呼ばれた集落が存在したのであろう。
 道は、やがて急斜面でスズタケに囲まれ、視界が利かなくなる。とても気持ちの良い道ではないがそう長くは続かない。視界が開けると今度は植林帯になり、斜めに山腹を登って行くと作業道に出る。すぐに目に付いたのはレスキューポイントの標識だ。岩宇土山でも見たが経緯度も記されていて地図を持っていれば今どの辺りにいるのかもわかる。(もちろん緯線経線が入っている地図) 作業道を右に進み左にヘアピンカーブし、さらに右にカーブしたところに道票があって再び植林の中を歩くが、すぐにまた作業道に出る。今度は標識がないが、道に赤いテープを貼った石ころが置いてある。ススキに覆われた作業道らしき道を右に進んで行くと今度は石ころだらけの作業道に出る。作業道がやたらにできているのか・・・。おそらく今後も変化すると思うとこの山日記は今後歩く人には参考にならないかもしれない。
 開けた作業道は、見晴らしが良いのと時間も12時となったのでここで昼食をすることにした。今日は陽のあたる場所では、暑さを感じる。
 ここから作業道を東に少し行き、尾根に取り付くとようやく本格的な登山道となる。やはり尾根歩きは楽しい。目の前に普賢峰の岩肌が見えてきた。麓に来るとロープがかかっていて垂直に見える岩壁をよじ登ると鬼山御前の碑がある普賢峰頂上に着く。頂上は展望がないので写真だけ撮って反対側から降る。鞍部に出るとまたまたスズタケの中をくぐるように歩き、樹林帯になると急斜面となって喘いでいると岩が多くなり、石灰岩の露岩を通り抜けて13時28分、保口岳頂上に出る。山頂は南側の展望がある。そしてヤマシャクヤクが結構たくさんあるのには驚いた。
 下山は、西に尾根を降り、作業道に出る。標識がないが適当に踏み跡に沿って歩いたら印のある作業道登山口に出た。ここからは昼食をした所(作業道出合い)まで40分程度作業道を歩く。そこからは往路である。登山口に着いたのは、ちょうど15時であった。その後、今夜の宿泊地のログハウス「もみじ(五木村竹川)」まで移動する。明日は大金峰・小金峰
<コースタイム>
 登山口-(50分)-作業道出合い-(30分)-普賢峰-(20分)-保口岳頂上-(10分)-作業道-(40分)-作業道出合い-(30分)-登山口※休憩時間は含まず。全行程で約3時間半かかりました。
 
今回のコース(クリックで拡大)
子別峠(名の由来の説明板がある)
下鶴にある道標(保口6km)
鬼山御前の伝説 保口若宮神社 名水「鬼山御前の乳水
ここから右に 林道終点 登山口
竹林を進む 民家の庭は工事中 帰りはここに土管が置いてあった
民家を振りかえる これも民家? スズタケが多くなる
ササコギをしばらくする 笹を抜ける 植林帯を登る
作業道に出る レスキューポイント また作業道に出る
再び植林帯を斜めに登る またまた作業道らしき場所に出る こんどははっきりとした作業道に出る
見晴らしの良い場所で昼食(作業道出合いとする) 作業道を進む 尾根の登山道に取り付く
松並木の細い尾根 ようやく登山道となりほっとする 岩壁が見える普賢峰
いい感じの尾根 急峻な岩壁を登る 普賢峰頂上(鬼山御前の碑がある)
頂上にて 反対側への降りも急な斜面 またしても笹の中
保口岳の山頂が見えてきた ようやく樹林帯になると急な斜面となる 岩がごろごろとしている
石灰岩の露岩が現れる 保口岳頂上にて 普賢峰を見る
沈丁花が香りを発していた ヤマシャクヤクは蕾がついている 下山は西の尾根から作業道に出る
植林帯を歩く 作業登山口(小さな道標) ここは左のゲート側
 山腹を作業道が走っている 頂上付近を見上げる   道は落石で荒れている
 昼食した場所に戻った  巨木の前で 竹林を右手に快適な道 
 民家の前を通らしてもらう 無事登山口   移動中で見たりっぱな橋
 今夜の宿 ログハウス「もみじ」  おばちゃんに鍵を開けてもらった 畳があって広い 
 翌日は大金峰・小金峰
 寒いのでキムチ鍋で  桜が満開  
     
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