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令和2年9月21日(月)敬老の日 天気晴れ
■出発時間:午前5時40分(自宅)
■メンバー:2名(Y氏とカラス)
今年のシルバーウィークは、コロナ禍で少しでも観光業界の疲弊を防ごうとGoToキャンペーンが実施されている。私もせっかくなので利用してアルプスでもと考えないわけではないが、やはり様々なリスクを考えると今年は辛抱だと諦めることに。さて、そんな中、アタック山の会の若手であるY氏が未踏だという黒岳を歩くことにした。
私も久しぶりの黒岳なので楽しみだ。せっかくなのでどこかでキャンプし、翌日は近くの花牟礼山(はなむれ)にでもと計画をした。
Y氏の運転で男池駐車場に到着。何と予想に反して第1駐車場に数台車があるだけで第2駐車場はガラガラである。一体皆どこ行ったんだろう?
入口で清掃協力金を払うときに登山道の状況を確認。と言うのは7月の豪雨でしばらく入山禁止となっていたからである。当然かも知れないが入口のおばちゃんに聞いてもあまり詳しくはないようで「ソババッケから大戸越(うとんごし)へは危険」と書かれたメモ紙を見せられ「登山者には、このメモの通り言うようにと指示を受けている」とのこと。なるほど・・・・。
登山道に入り平坦な道を進む。沼を右手に見てしばらくすると「ん?おかしい、道がなくなっている。テープを見ながら進む。石コロが積み上がったり、大きく抉れたりと以前の登山道はなくなってしまっていた。もちろん歩きにくい。少しでも歩きやすいところを見つけ、いつのまにか「かくし水」に到着。手前にあった柵はL字型の支柱が1本残っているだけで無残にも土石流で押し流されたようだ。それにしてはかくし水が無事だったのは奇跡のようだ。
変わってしまった谷間から尾根に取り付くと以前の登山道になりホッとする。ソババッケに着くとここもずいぶんと違っていた。昨年までは、草が生えて水が溜まると渡れないため木の切り株が並べてあった。ところがそれが全く見当たらない。きっと水と泥が周りから流れ込んだのでないだろうか。休憩場所にもってこいの場所だったが、今は座るところもない状態だ。ソババッケを後に、なんとなく今までと違った登山道を風穴に向かって進む。途中、大船山の支尾根の間の谷間を通過するたびに土石流の跡や崩落して流木が積み上がった場所などを目にする。そして奥ゼリの大戸越分岐で一組の登山者に出合う。どうやらソババッケから平治岳に行こうとしたが、道を間違ったようでここまで来てしまったとのこと。年配の方は孫と息子さんを連れての登山のようだが、地図とコンパスもないと言うので平治岳(ひいじ)は諦めて風穴までを往復したらと提案した。大戸越までの道程は危険と知らされてなかったようだ。
私たちは風穴で少々早いランチを済ませる。さあ出発しようとしたら先ほどの家族と思われる方達が無事に到着した。軽く会釈をして登り始める。ここからの急登はガレ場ザレ場なので落石に注意だ。それにしてもこの急登はきつい、こんなにきつかっただろうか、やはり体力が落ちているのだろう。後方のY氏は平然としている。ようやく天狗分れに着く。しばらく樹林の中を歩き巨石の積み上がった岩山をよじ登る。頂上からの展望はもちろん絶景だ。ここまで女子単独者に出合ったが降るときも女子単独者に出合う。黒岳と言う険しい山を若い女の子が一人で大丈夫なのだろうか・・・・。往路を天狗分れまで戻り、黒岳最高峰高塚山へと必死に登る。そう、もう必死だ。灌木の中、狭い山頂に立つとやはり絶景だ。先客は男性1名。とても静かな黒岳だ。
下山は往路を戻るが、途中で足がつり、3分ほどで回復したが、日頃の鍛錬が足りないと反省。 そしてソババッケから薄暗くなってきた道でタヌキに2匹に遭遇。私たちを見る可愛い顔が今でも目に浮かぶ。無事下山してキャンプ食を済ませ、星空を眺めながら床についた。明日は花牟礼山。 今日も自然に山に山友に感謝!!
■コースタイム
男池-(30分)-かくし水-(30分)-ソババッケ-(70分)-風穴-(45分)-天狗分れ-(20分)-天狗-(18分)-天狗分れ-(17分)-高塚山-(40分)-風穴-(70分)-ソババッケ-(60分)-男池
※休憩時間含まず。全行程で約8時間でした。距離11.5km 標高差755m |
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