2014/5/10 積岩山(つみいわやま) 1438m
泉五木トンネル登山口〜鷹巣山(1454m)〜蕨野山(1438m)〜積岩山・・・ピストン
 
 2014年5月10日(土) 天気 晴れ
 ■出発時間:午前7時00分(自宅)
   7時00分自宅発→9時50分頃美里町小筵(こむしろ)交差点→10時30分頃二本杉峠→11時10分頃古代の里→11時30分泉五木トンネル  
 ■メンバー:家内と2名
 「日本の
秘境100選」と言うのがあるらしい。九州の秘境と言えば五家荘がまず頭に浮かぶ。
それは前回の
岩宇土山上福根山を訪れた時に何と奥深く遠い場所だろうとつくづく感じたからである。 国道なのに離合場所があるほど道が狭く、携帯の電波は圏外、集落はポツポツとあるものの店などはない。しかし、歴史を紐解くと平家の落人伝説から始まり、隣接する村などの外部との交流は実は盛んであったとも聞く。
 ともあれ、ここまで来るのは大変である事には間違いない。それ故、素晴らしい景観に出会ったときの感動もひとしおである。
 
九州百名山も残り三座となったが、今回歩く積岩山山犬切は隣同士で1日で歩こうと思えば歩けないことはない。しかし、諸事情で2日間に分けて歩くことにした。 
 初日は、
積岩山であるが、九州百名山地図帳では久連子神社から1時間ほど林道を歩くコースとなっている。Web検索すると泉五木トンネルから稜線歩きをする方が多い。しかも稜線歩きはとても楽しそうである。
 昼前に登山口に到着するとまずはミツバツツジの花が出迎えてくれた。先客の車は2台ある。途中のコンビニで買った弁当を食べて支度をしているとパトカーが止まったので「ん?何か悪いことした?」と自問自答、何事かと思ったらただの巡回中のようであった。
 トンネルの右手から急斜面を一気に登ると稜線に出る。予想通りと言うか、ネットで見た通り素晴らしい稜線である。尾根には、ブナなどの巨木が立ち並びアセビが白い花をたくさん付け・・・。
 ミツバツツジの花は真っ盛りで私たちの目を楽しませてくれる。緩やかなアップダウンを繰り返し
鷹巣山に着く。樹林の中で展望はない。次は蕨野山(わらびの)と歩を進める。実に快適な稜線歩きである。家内と他愛のない話をしながら時折、巨木に声を掛けて見たりしていると正面から登山者が一人。嬉野から来られ方で九州百名山を歩いているとのこと。お互いがんばりましょう。
アップダウンを繰り返し、
蕨野山に着くがここも展望はない。なだらかな稜線歩きが続き石灰岩の塊にヤマシャクヤクを見つけ、一輪咲いているのに家内と私はもう観天喜地である。
 (この時は、未だ明日のヤマシャクヤクの群生を目にするとは予測していなかった)
 
岩茸山(いわなばやま)と書かれたプレートがある。手書きで旧積岩山ともある。九州百名山地図帳ではここが積岩山としている。国土地理院の地形図では積岩山はここからさらに約800mほど西に行ったピークになっているが、標高もこちらが高いし、三角点でもあるし・・・・。
 地元の人は「
岩茸山」と呼ぶらしいが、をナバと読むのは珍しいのではないか、調べるとどうも「ナバ」は、方言でキノコのことらしい。なるほど・・・山名は本当に面白い。積岩山となると岩が積み重なっていないといけない。ところがここは岩がない不思議である。
 とりあえず、ここを
積岩山とし、帰路は往路を戻る。同じ景色だが、今度は遠望を見て山座同定を楽しみながら無事登山口に。予定通りの時間である。
 明日は、
山犬切を歩く予定なのでこの辺りでテント泊すれば良いが、トイレもないし温泉にも入りたいしと言う事で道の駅「子守唄の里五木」まで約1時間かけて車を走らせる。
 そして偶然にも新緑祭りが行われていて何と
長渕剛が歌っているではないか・・・・と思いきやそっくりさんで修二バンドだそうだ。いやーそれでもいいね・・ライブ聞きながらビールとヤマメで乾杯!!温泉もなかなか良い湯でホント来て良かったワ。そして今夜はここでキャンプ。
 明日は
山犬切(翌日へ)  今日も山に自然にそして地元の人に感謝!!
■コースタイム
 トンネル登山口-(40分)-鷹巣山-(45分)-蕨野山-(25分)-積岩山-(15分)-蕨野山-(40分)-鷹巣山-(45分)-トンネル登山口※休憩時間は含まず。全行程で約3時間45分でした。 

九州百名山地図帳(山と渓谷社)  
今回のコース(クリックで拡大)
二本杉峠の茶屋を通過(10:30)
古代の里(11:10) 
久連子鶏が飼育されていた 泉五木トンネル入口登山口(11:30) 周りにはミツバツツジが咲いている
昼食を済ませ登山口を出発(11:57) ワチガイソウがたくさん咲いている いきなり急斜面
植林帯を抜ける ブナなどの自然林となる すぐに稜線に出て左に(12:06)
すげぇ! ミツバツツジ これまたでかい
アセビが満開 どこが積岩山なんだろうか? 尾根上に立ち並ぶ巨木
でかい木ばかりだ ミツバツツジも満開 背が高い
鷹巣山に到着(12:41) アセビに覆われている バイケソウがたくさんある
時々おかしなことをする 振り返る 緩やかなアップダウンが続く
いやまたまたすごい 嬉野から来られた方としばらく話しをする 狭い尾根に立つ巨木
これもすごい 何かよくわからんことをする人だ 怪しい雰囲気
なだらかな尾根 蕨野山(13:28) 広い尾根は草がない
この辺りは南の展望が良い もしかして・・・・→ ヤマシャクヤクだ!
ワラビのようなシダ類がたくさん土から顔を出している 人吉のカメさんは当然ここにも 積岩山(13:55)
北側の登山道は岩茸越へと伸びる 帰路で東側を見る ミツバツツジの花をもう一度
はいハイ 北には岩宇土山と上福根山 ユキザサ
無事登山口(15:43) 道の駅 「子守唄の里 五木」 こちらは道路挟んで温泉とレストラン
長渕剛のそっくりさんのライブ 乾杯!(乾杯を歌ってくれた) ヤマメの塩焼
翌日の山犬切へ
五木豆腐と焼酎
     
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