2012/07/22 九千部岳(1062.4m)・普賢岳(1359.3m) | ||
長崎雲仙 | ||
NO2 普賢岳新ルート | ||
▲平成新山と普賢岳 | ||
前ページからの続き -------普賢岳------- 九千部岳登山口から国見岳登山口でもある第二吹越駐車場に移動する。朝来た時には1台も車がなかったのに、もう5台も停まっている。車を降りると娘と同世代の若い女性2人が登山準備をしていて声をかけられる。(正直嬉しいもんだ)九千部岳を行くか、普賢岳に行くか迷っているとのこと。地元の方のようで初めてではないとのことだ。結局天候を心配してか、九千部岳へと歩いて行った。(後で思えば正解) 私たちはガスの中、普賢岳目指し歩き始めた。駐車場から木の手すりのある階段を上がるとトンネルの上部を横断し、尾根に取り付く。ここから厳しい上りが始まる。霧雨だったが、やがて雨足が強くなってきたので傘をさす。上から一人の女性が下山してきた。足元が悪いから気を付けてとのこと。足元に注意しながら歩くが、家内は、バテ気味だ。標高は高いが、湿度が高い上にこの急勾配。立ち止まる回数が増え、雨も止みそうにないので思い切って下山することも考えた。しかし、コンビニで買った助六寿司を立ちながら食べるとずいぶんと元気が出たようでしかも食べ終わる頃には雨も止んだ。周りを見るとホトトギスの花がたくさん咲いていて和やかな気分にさせてくれた。急斜面は未だ未だ続くが、ゆっくりと時間をかけて登る。 12時35分、駐車場から1時間15分かけて妙見岳と国見岳の縦走路である吹越分かれに出合う。目の前に普賢岳が見えると『やっぱり来て良かったね』と家内と口を揃えたように声を交わす。私は、ここからはそんなに厳しいルートではないと思うと気持がかなり楽になる。今日は時間と体力を考え、国見岳はパス。急斜面の下を見ると鞍部にカラフルな出でたちの団体さんが小さく見える。皆、カッパを来ているようだ。この暑さでカッパを着るのはちょっときつい。私たちもゆっくりと降りきる。アジサイとハナウドの花に迎えられ幸せな気分だ。鬼人谷口では先ほどの団体さんが昼食を楽しんでいた。私たちはここから新ルート(途中までは旧登山道を整備)を歩く。ちょうど普賢岳と国見岳の谷間を北に向かう。少し歩いたところで何だか湯気のような煙が立ちこめている。近づくと冷たい風が岩の間から出ているではないか、手を当てるととても冷たい。自然のクーラーだ。平坦な道は抜かるんでいるが歩きやすい。 13時10分、西の風穴で雲の切れ間から見える島原湾を眺めながら今度はベンチに座ってランチタイムをとる。風穴からの冷気で食べ終わる頃には、濡れた体が冷えて少々寒い。ここで男性1人に追い越され、また2人の男の子を連れた男性が、追いついて来た。北の風穴から数分で鳩穴分かれだが、ここからもガスってなければ展望が良いようでとても残念である。道は方向を変え、急登となる。登りきって開けると景色は一変して平成新山の赤い石の山積みが現れる。歩いている道は、緑で覆われていて不思議な景観である。立岩の峰展望所と書かれている場所で記念写真を撮ってこの不思議な景観の中を道標に沿って歩く。 14時6分、普賢岳が目の前に見える立岩の峰に着く。平成新山と普賢岳の谷間を降って上り返す。山頂まで250mの道標は霧氷沢へとの分岐にのようだが、ここでまたもや雨が降り出した。しかもかなり強い雨となったので急いで普賢岳山頂を目指す。 14時28分、普賢岳山頂に到着。しかし、土砂降りの雨の中、雷も鳴り出したため即下山開始。紅葉茶屋へと降る。川のようになった登山道を急ぎながらしかも滑らないように降る。 14時50分、無事仁田峠との分岐地点の紅葉茶屋に着く。紅葉茶屋と言っても茶屋があるわけではない。(昔はあったのかも)雨は止んだが、雷の音は聞こえてくる。靴の中はジャボジャボと水が入って体もびしょ濡れだが、暑さで逆に気持ち良く感じさえもする。鬼人谷口はすぐでここから往路を戻る。暑さのため、かなり体力を消耗し、国見分かれまでの登り返しは、かなりきつかった。 15時20分、吹越分かれに着く。休む暇なく尾根を降る。木の丸太が崩れていてとても歩きにくい。整備していただいた方々には申し訳ないが、こうなると本当に障害物だ。かえって危険である。目の前に九千部岳が雲の切れ間から姿を見せてくれた。ここからの九千部岳は恰好が良い。 16時08分、第二吹越駐車場にヨレヨレ状態で無事下山。せっかく雲仙まで来たので温泉に立ち寄る計画ではあったが、時間もないので駐車場で着替えをして家路に着く。かなり疲れた山行であったが、この天候にも関わらず無事下山できたこと山に自然に感謝感謝。 ■コースタイム 第二吹越P-(60分)-吹越分かれ-(10分)-国見分かれ-(15分)-鬼人谷口-(10分)-西の風穴-(17分)-北の風穴-(5分)-鳩穴分かれ-(16分)-立岩の峰(10分)-霧氷沢分かれ-(12分)-普賢岳山頂-(23分)-紅葉茶屋-(22分)-国見分かれ-(7分)-吹越分かれ-(50分)-第二吹越P ※休憩時間は含くまれていません。全行程で約5時間でした。 |
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第二吹越駐車場(国見登山口) | ||
階段を歩きトンネル上に出る | ||
まだ元気 | ||
ヤマジノホトトギス | ||
カタツムリもあまり最近見ない | 雨が降り出す | たくさん花が咲いていた |
アジサイの花もたくさんある | 勾配はきつい | ようやく吹越分かれ |
雲の切れ間から海が・・・ | シモツケ | 稜線を歩く |
普賢岳だ! | 国見分かれ | 国見岳 |
鞍部に団体が・・・・・ | 一気に降る | たくさんのハナウドの花 |
たくさんのアジサイの花 | 鬼人谷口で団体さんは昼食 | 煙? |
冷たい風が出ている | 蛾の種類かな | 西の風穴 |
北の風穴 | 冷気が出ている | 北穴とある |
北の風穴にはベンチが | 島原湾が見える | 湯江川の源流だそうだ |
鳩穴分かれから急登 | アジサイが美しい | 木の背は低い |
平成新山現れる | おーい! | 立岩の峰展望所とあるので立ち寄る |
丸いのは蚊取です | 奇岩をバックに | 霧氷沢分かれへと進む |
ガスに覆われてきた | 霧氷沢の方角 | 立岩の峰にある説明板 |
普賢岳山頂が見える | 大きな木は焼けているように見える | 一旦降り登り返す |
霧氷沢分かれ | 慰霊碑のようだ | ここから山頂はすぐ |
山頂(雷雨ですぐに撤退) | 土砂降りの雨の中、紅葉茶屋を目指す | 登山道は川のようになった |
正面は妙見岳 | 紅葉茶屋に無事着く | 鬼人谷口 |
鬼人谷口の分岐(ここで一周したことになる) | 国見分かれに向け登り返す | 国見岳(ちょっとだけ青空が) |
ヘトヘト | 平成新山をもう一度 | 妙見岳方面 |
吹越分かれ | 青空が広がっているようだが・・・・ | 九千部岳 |
駐車場が見えた | トンネルの上部を過ぎて | 無事下山 |
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