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大ぶりの石の道を花々を楽しみながら高度を上げる。追い越したり追い越されたりしてきたカップル(ご夫婦だと思うが・・・・)が、鍛冶稲荷神社がある鍛冶小屋跡で休憩していたが、私たちが来るとすぐに歩き始めた。雪渓歩きで思いのほか体力を消費し、時間もかかった。既に12時半を過ぎていたのでここで腹ごしらえをすることに。と言ってもトマトとカロリーメイトだけだ。それでも食べると元気が出る。稜線目指し、再び歩き始める。大ぶりの石の道は、小石のゴロゴロした道になる。稜線に出ると登山者の往来も賑やかだ。道の傍らには相変わらず高山植物の花が咲いている。もちろんクロユリもある。
頂上小屋を過ぎ、月山神社に到着。せっかくだからお参りをすることに。まずは入口で祓料500円を支払い、お祓いを受ける。そして参拝して一周する。(撮影禁止なので写真はない。)
参拝を終え、三角点のある場所へと地図を頼りに進む。登山者は同じようなことを考えるもので二組が先を行く。単独登山者が、「そっちからでなく、もう少し先に取りつきがあるよ」と教えてくれた。いつの間にか先行した私が三角点に立つ。そこには山頂標識もある。
神社まで戻り、散策路でたくさんのクロユリの花を見て今日の目的は達成したと言いながらガスの立ち込める山頂を後に往路を下山する。牛首まで戻ると尾根道のルートへ姥ケ岳を目指す。雪渓と土の道の境目を歩く。雪渓が終わって石畳になると下り坂となって鞍部が見てて来る。しかし、その鞍部からかなり急な斜面を登らないといけない。地図の等高線では40mほどなのにもっとありそうだ。時間をかけて登り切ると木道になる。風も心地よく、快適な歩きだ。振り返るとガスが抜けかかって青空も顔を覗かせてきた。山頂も少しだけ見えた。姥ケ岳では残念ながらガスが眺望を遮っていて絶景を見ることはできなかった。池塘を眺めながら木道を歩くが突然目の前に雪渓が現れた。しかも急斜面の下りだ。念のためアイゼンを再び装着して慎重に降る。リフト駅が見えたので「あーこれが最後の雪渓歩きだ」と家内に言って無事土のある道に降りる。
時間は既に15時半、余裕を持って作成した行程表よりも30分遅れだ。それでもあの雪渓だらけの歩きを家内が良くがんばったと思う。感謝である。
リフトに乗って足をぶらぶらすると何だか心も体も力が抜けた感じがして気持ちも安らかになる。遠望は、楽しめなかったが、梅雨の中、恵まれた天候で高山植物がたくさん見れて混雑もなく最高の山行だった。それにしてもこの時期、春と夏の花が一度に見れた上にチングルマは花を終えた姿も見れとても贅沢な花見登山が経験できた。今日も山に自然に感謝!!明日は蔵王山にコマクサを見に行く。お疲れ様でした。(帰りの高速道が事故で大渋滞となった)
■コースタイム
姥沢P-(14分)-リフト下駅-(リフトで15分)-リフト上駅-(10分)-尾根と谷ルート分岐-(60分)-牛首-(60分)-鍛冶小屋跡-(10分)-山頂-(50分)-牛首-(20分)-金姥「鞍部」-(20分)-姥ケ岳-(25分)-リフト上駅-(リフトで15分)-リフト下駅-(10分)-姥沢P ※休憩時間含まず。全行程で約6時間半でした。
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